昇鯉を調べてみました。 奮闘14
昨日書いたタペストリーの昇鯉が気になったので、
ちょっと調べてみました。
■昇鯉
鯉が滝を登ると竜になるという言い伝えに由来するものらしく、
この伝説の元になったのは『三秦記』のようです。
竜門の下に、毎歳季春、黄鯉魚が海および諸川から、
争い赴く。一歳の中で、竜門を登るものは、七十二
に過ぎず。初めて竜門を登れば、雲雨が起こり、天
火が後ろからその尾を焼き、そこで化して竜となる。
また『後漢書』には、
三秦記に曰く、河津一名龍門、水險しく通ぜず、魚鼈の属、
能く登る莫し、江海の大魚集ひて龍門の下に薄ること数千、
上るを得ず、上らば則ち龍と為るなり。
ともあります。
黄鯉魚? これってチョーザメのことみたい。
魚鼈? これは、魚とスッポン??
鯉とは書かれていないみたい。
何か間違って伝わっているのかな?
でも、鯉が竜門上って竜になるなんて素敵ですね。
数千の魚類や亀類が竜門の下に集まって来た。
この中で鯉だけが竜門を登っていく。
すると、雲雨が起こり、天火が鯉の尾を焼く、
その途端、鯉は竜となり天に昇っていく。
天に昇った竜は玉を持ちて降りてくる。
こんな感じの解釈でいいんじゃないかと思います。