時価総額3千億円割れ視野 シャープが買収対象の危険水域に

http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/120724/wec12072420330013-n1.htm

シャープの株価は24日、前日終値から1・7%下落し、年初来安値を更新した。時価総額は約3200億円まで縮小し、買収対象の“危険水域”に入りつつある。このため、同社では初めてとなる、国内外で数千人規模の人員削減を行うなど、収益力の回復に向けた危機対応を余儀なくされている。

 シャープの株価は24日の終値東証1部)で289円。年初来安値を更新した23日終値(294円)から1・7%下落し、台湾の鴻海精密工業との資本・業務提携の発表直後からほぼ半分に値を落とした。

 これに伴い、時価総額は約3200億円にまで縮小。他社が発行済み株式の過半数の取得を目指して株式公開買い付け(TOB)を実施する場合、2割前後のプレミアムを考慮しても約1950億円の資金で足りるため、企業買収の恐れが現実味を帯びてきた。市場関係者は「株価が危険水域に入った」と指摘した。

TOB対抗策を打つにも適当な好材料が見つからないシャープ。
これは日本のどの家電メーカーも同じでしょうね。
太陽光発電においては、生産拠点増強などの対応ができておらず、
価格が高いので売れない。売れても製造が間に合わないことで、
中国やカナダにシェアを奪われており、
ここでもトップの経営判断の遅さが致命的なミスに繋がっている。
現在の欧米の経済状況を見る限り、海外での販売は低迷するでしょうし、
中国の経済成長の失速が影響を与えることも確実です。
国内においては、消費税大増税による経済ダメージが数年後には控えており、
このまま政治迷走が続くようであれば、日本企業がバタバタと倒産していくでしょう。

今年の大型倒産にならなければいいんですがね。